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内視鏡検査コラム

胃カメラ 寝てる間 - 鎮静剤を使った胃カメラとは?

  • 執筆者の写真: WATARI
    WATARI
  • 2023年10月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年9月29日


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寝てる間に終わる胃カメラとは


胃カメラ検査は多くの方にとって不安や緊張を伴う経験です。そんな中、近年注目を集めているのが「寝てる間に終わる胃カメラ検査」です。この方法では、患者さんが眠っている間に検査を行うため、従来の方法よりもリラックスした状態で検査を受けることができます。



寝てる間に終わる胃カメラのメリット


鎮静剤を使った胃カメラのメリット以下の3点です。


不安やストレスの軽減

最大のメリットは、検査中の不安やストレスが大幅に軽減されることです。日本消化器内視鏡学会の調査によると、多くの患者さんが通常の胃カメラ検査に対して強い不安を感じているそうです。睡眠中の検査なら、その不安から解放されます。


嘔吐反射の抑制

喉に違和感を覚えたり、むせたりする心配もありません。睡眠状態では嘔吐反射が抑えられるため、スムーズに検査を進めることができます。


検査の質の向上

患者さんがリラックスしていることで、医師も落ち着いて丁寧に検査を行えます。これにより、より正確な診断結果が得られる可能性が高まります。



寝てる間に終わる胃カメラの流れ


検査前の準備

検査前日の夜から絶食していただきます。水分摂取は検査の2時間前まで可能です。当日は楽な服装でお越しください。


鎮静剤の投与

検査室で横になっていただき、静脈に点滴を行います。その後、鎮静剤を投与して眠りにつきます。


検査の実施

眠っている間に、口から胃カメラを挿入し、食道、胃、十二指腸の観察を行います。必要に応じて組織検査も行います。


検査後の回復

検査終了後、回復室で目覚めるまでゆっくり休んでいただきます。完全に意識が戻ったことを確認してから帰宅となります。や腹腔鏡などを用いることで小さな傷口から手術を行うことができるため、体への負担を減らすことができます。



寝てる間に終わる胃カメラの注意点


睡眠中の検査は不安やストレスが少ない反面、鎮静剤使用による副作用のリスクがあります。一方、通常の検査は即日の運転が可能で、鎮静剤のリスクもありません。どちらを選ぶかは、個人の状況や希望に応じて医師と相談しましょう。


心臓や肺に重度の疾患がある方、妊娠中の方、睡眠時無呼吸症候群の方などは、睡眠中の検査が適さない場合があります。事前に主治医とよく相談することが大切です。

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