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内視鏡検査コラム

  • 執筆者の写真SUMIKA

内視鏡検査の名医を探す方法



内視鏡検査は、お腹の中をカメラで見ることで病気を早く見つけるための検査です。検査は苦痛を伴うため、痛みを最小限に抑えたいと思うのは当然です。医療機関の設備や医師の技術によって、検査の感じ方が大きく変わるかもしれません。


ただし、技術が高い医師がいる病院を選べば、検査中の不快感を減らすことが可能です。名医による内視鏡検査は、正確な診断と安心感が得られます。ただし、一般の方にとって内視鏡の名医を探すのは、簡単ではありません。


この記事では、内視鏡の名医を見つけるための方法を紹介します。内視鏡検査が初めての方も、以前に検査で苦しい経験をされた方も、安心して検査に臨むための参考にしてください。



 


内視鏡検査とは


内視鏡検査はカメラがついた細い管を使って、お腹の中が問題ないか見るための検査です。CTやMIR検査では見られない、お腹の中を直接観察できます。胃や大腸などの消化管は、ポリープやがんなどの病気が発生しやすい部位です。病気を早期に発見し治療するために、内視鏡検査は非常に重要な検査です。


内視鏡検査には2種類あります。胃カメラは、口から入れて食道から胃の中、十二指腸を見る検査で10分くらいで終わります。大腸カメラは、おしりから入れて大腸を見ます。大腸カメラは少し長くて10分から20分は必要です。


身体にカメラを入れていくため、内視鏡検査では痛みや不快感を伴うかもしれません。ただし、不快感の強さは個人差があります。また使用する機器や担当医師の技術によって異なるため、優れた医師がいれば、内視鏡検査の苦痛は大きく減らせます。



 


内視鏡検査の名医の見つけ方


内視鏡の名医を見つけるには、以下の4つのポイントを参考にしてください。


  • 経験と実績

  • 評価

  • コミュニケーション能力

  • 専門医の資格


受診する医療機関を選ぶ際には、これらの点を考慮して信頼できる医師を見つけることが重要です。



経験と実績


内視鏡検査をうける際に、医師の経験と実績は重要な要素になります。検査の経験が豊富であれば、検査技術が高い可能性があるからです。


技術が高い医師は、検査精度も期待でき正確で迅速な診断ができます。また、経験が多い医師はさまざまな状況に遭遇しているため、トラブル時でも対応できます。


ウェブサイトや情報誌に記載されている医師の経歴や実績を確認することで、信頼できる医師を見つける手助けになるでしょう。ただし、必ずしも『経験と実績=技術』ではないため、他のポイントにも注意してください。



評価


インターネット上の評価や実際に検査を受けた方の体験談は、良い医師を見つける際に役立つ情報源です。名医は、検査時に患者さんが痛みを感じないようにする技術を持っています。また、患者さんが検査中に不快感を感じないように配慮しているため、評価が高くなります。


ただし、これらの情報は全て本当とは限らず、個人の感想や相性もあるため鵜呑みにしないでください。評価は参考にするための要素にすぎません。また、他の患者さんや医療従事者からの推薦も、名医を見つける手助けになるでしょう。



コミュニケーション能力


名医は患者とのコミュニケーションも大切にしています。不安を軽減し、信頼関係を築くために重要だからです。患者さんが安心して検査を受けられるように、医師は丁寧に説明を行い、必要な情報を提供してくれます。


理解しやすい説明をしてくれる医師は、検査中や検査後の説明にも関係するため重要な要素です。診察を受けた際に不信を抱かせる対応だった場合は、評判は良くても避けた方がよいかもしれません。



専門医の資格


内視鏡検査の質をしっかりと保つために、特別な資格があります。「消化器内視鏡専門医」、「消化管内視鏡スクリーニング認定医」です。これは、消化器内視鏡学会が管理しています。


この資格は医師が一定の基準を満たしていることを示し、患者さんが安心して検査を受けられるようにするためのものです。検査を受ける時には、この資格を持つ医師を選ぶと良いでしょう。



 


名医に内視鏡検査を受けるメリット


  • 病変の早期発見

  • 正確な診断

  • 検査の負担軽減

  • 適切な治療計画


名医による内視鏡検査を受けるメリットは、より正確で信頼性の高い診断が期待できることです。名医による検査は病変を見逃さず、苦痛を軽減し適切な治療法を提案する可能性が高くなります。また、医師の配慮による心理的なサポートは不安を軽減し、ストレスを感じずに検査を受けられる環境につながります。



 


医療機関で確認する項目


医療機関のウェブサイトで情報を確認する際には、以下のような内容を確認しましょう。


  • 医師の経歴や実績

  • 検査の件数

  • 検査の機器


医師だけでなく、専門の資格をもったスタッフがいる施設もあります。



検査の件数


内視鏡検査の検査件数を確認してみましょう。内視鏡検査を行う施設は多くありますが、検査件数には大きな差があります。1日に数件の検査しか行わないところもあれば、多くの患者さんを受け入れているところもあります。


検査の件数の多さは、医師の経験にもつながる要素です。また、多くの患者が訪れる施設は、信頼性の高い医療サービスを提供していると考えられます。検査の多さは、医師の経験や施設の評判を反映しているともいえます。



検査の機器


内視鏡のカメラは年々進化し、小さな病変も見逃さずに発見できるようになっています。また、検査の苦痛を減らすために、内視鏡の材質や柔軟性も改良されています。機器が充実していることは、検査の苦痛の軽減や検査の正確さにつながる要素です。


ただし、医療機器も重要ですが、医師の技術や経験が検査の質に大きく影響することはかわりません。最新の機器がなくとも、熟練した医師は優れた診断を行えます。検査を受ける際は、医師の技術も重視しましょう。



 


苦しくない内視鏡検査の特徴


内視鏡検査は、痛みや不快感が少ない場合、医者の技術や機器が良い証拠かもしれません。胃カメラは喉を通る時に不快感がありますが、上手な医者なら不快感を少なくできるからです。大腸カメラも同じで、大腸の曲がり角で痛みを感じることがありますが、技術が良ければ軽減されます。


苦しくない内視鏡検査を実現するために医師や医療機関は、以下のような工夫をしています。


  • 鎮静剤の使用

  • 細い内視鏡の使用

  • 炭酸ガス送気装置の使用


ただし、効果には個人差があるため注意してください。



鎮静剤の使用


内視鏡検査は、口や鼻、肛門からカメラを挿入します。そのため、不快感を伴うことが多く軽減するためには、鎮静剤の使用が効果的です。


眠っているような状態で検査を受けられるため、痛みや不快感をほとんど感じません。医師が病変をじっくりと確認することを可能にします。ただし、鎮静剤を使用した場合は、検査後に車を運転したり、危険な作業をすることは避けてください。



細い内視鏡の使用


従来よりも細い内視鏡を使用することで、体への負担を減らします。細い内視鏡による経鼻内視鏡検査は、細い内視鏡を鼻から入れる方法です。この検査は、患者さんが話しやすく、嘔吐感が少ないため、比較的楽に受けられます。らだし、鼻の通りが狭い方には、挿入が難しかったり、少し痛みを感じたりすることがあるので、注意してください。



炭酸ガス送気装置の使用


大腸内視鏡検査は、お腹に空気を入れることで不快感を感じるかもしれません。これは、検査で見るために必要な空気が、すぐには体外に出ないためです。これは空気の代わりに二酸化炭素を使うことで軽減できます。


二酸化炭素は、水にとても溶けやすいのが特徴です。通常の空気よりも早く水分に吸収されるため、検査後の腹部の張りや不快感を大きく減らせます。



 


内視鏡検査の名医についてまとめ


内視鏡検査の名医を見つけるためには、いくつかの方法があります。経験と実績、評価、コミュニケーション能力、そして専門医の資格を確認しましょう。内視鏡の得意な医師の検査を受けることで、早期発見、正確な診断、検査の負担軽減など、多くのメリットがあります。


検査に関する不安や疑問があれば、遠慮せずに医師に相談することも重要です。内視鏡検査は、結果が出て終わりとは限りません。検査後のケアやサポート体制が整っている医療機関を選ぶことで、安心して治療を受けられます。


検査を受ける際は、医師や医療スタッフとよく相談し、適切な方法を選択してください。最終的には、自分自身や家族が安心して検査を受けられる医療機関を選ぶことが何よりも重要です。



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